この記事の要点
- マンション理事会の開催頻度に一律の決まりはなく、管理規約やマンションの状況に合わせて検討する
- 月1回・隔月など、開催頻度によって役員の負担や管理上の課題への対応のしやすさが異なる
- 開催回数だけでなく、必要な議題を適切なタイミングで検討できる運営体制を整えることが重要
マンションの理事会について、「毎月開催しなければならない?」「2か月や3か月に1回でも問題ない?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
理事会は、マンションの管理や修繕などについて話し合う重要な場です。
一方、開催頻度が高いと役員の負担が増えるため、マンションの状況に合わせて適切な頻度を考える必要があります。
この記事では、マンション理事会の開催頻度をはじめ、頻度を決めるポイントや開催回数を抑えながら効率よく運営する方法を解説します。
マンション理事会の開催頻度はどのくらい?

マンション理事会の開催頻度は、月1回や2か月に1回、3か月に1回など、管理組合によって異なります。毎月開催しなければならないと法律で一律に定められているわけではありません。
理事会では、建物や設備の管理、修繕、管理費・修繕積立金、居住者からの要望など、マンション管理に関するさまざまな事項を話し合います。
そのため、検討すべき議題が多い時期は開催頻度を高め、管理状態が安定している時期は間隔を空けるなど、状況に応じて調整する方法もあります。
ただし、マンションごとの管理規約には、理事会の招集や成立、決議などに関するルールが定められている場合があります。
開催頻度を決める際は、あらかじめ管理規約を確認しておきましょう。
また、理事会と総会は役割が異なります。理事会は管理組合の業務について検討・意思決定する場で、総会は区分所有者が重要事項を決議する場です。
理事会は開催回数の多さだけで判断せず、必要な議題を適切なタイミングで検討できる頻度を設定することが重要です。
マンション理事会の開催頻度を決めるポイント

マンション理事会の適切な開催頻度は、マンションの規模や築年数、修繕予定などによって変わります。
マンションの規模や管理状況
マンションの戸数や共用設備、現在抱えている課題などを確認しましょう。
検討すべき事項が多ければ、理事会の間隔が長すぎることで議題がたまり、1回の会議時間が長くなる可能性があります。
反対に、管理上の課題が少ない場合は、必要以上に開催回数を増やすと役員の負担につながります。
築年数や修繕の予定
築年数が経過すると、設備の更新や修繕などについて検討する機会が増えることがあります。
特に大規模修繕を予定している場合は、工事内容や費用、施工会社などについて話し合う必要があり、通常より理事会を開く機会が増えるケースもあります。
年間を通して同じ頻度に固定せず、必要な時期だけ開催回数を増やす方法も選択肢です。
総会や重要な議題の有無
通常総会の前には、事業報告や収支、次年度の事業計画・予算などについて検討する必要があります。
また、修繕工事や管理委託契約、住民からの要望など、早めの対応が必要な議題が発生することもあるでしょう。
年間予定と突発的な課題の両方を考慮して、柔軟に開催することが大切です。
マンション理事会の開催頻度ごとの特徴

理事会は開催頻度によって、課題への対応のしやすさや役員の負担が異なります。
| 開催頻度 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 月1回 | 定期的に議題を確認しやすい | 役員の負担が大きくなりやすい |
| 2か月に1回 | 定期性と負担のバランスを取りやすい | 議題が多いと会議が長くなる場合がある |
| 3か月に1回程度 | 開催回数を抑えやすい | 急ぎの案件に対応できる体制が必要 |
| 必要に応じて開催 | 状況に合わせて開催できる | 開催の判断基準を明確にする必要がある |
開催頻度が高ければ管理状態がよく、低ければ悪いとは限りません。
たとえば、月1回開催していても必要な意思決定ができていなければ、十分に機能しているとはいえないでしょう。
反対に、開催回数が少なくても、必要な議題を適切なタイミングで処理できている場合もあります。
回数だけでなく、理事会が果たしている役割から判断することが重要です。
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マンション理事会の開催頻度が低すぎる場合のリスク

理事会の頻度を抑えることで役員の負担を軽減できますが、間隔が空きすぎると管理上の問題が生じる可能性があります。
たとえば、設備の不具合や居住者からの要望について話し合う機会が少なければ、対応が遅れることがあります。
長期修繕計画や修繕工事、管理費・修繕積立金、管理会社との契約など、継続的な検討が必要な事項にも注意が必要です。
理事会で確認する機会が少なすぎると、必要な意思決定が進まない可能性があります。
また、理事会の活動が停滞すると、管理会社に任せきりになりやすい点にも注意しましょう。
管理会社へ業務を委託していても、管理組合として確認・判断すべき事項があります。
開催頻度が低いこと自体を問題とするのではなく、マンション管理に必要な意思決定が滞っていないかを確認することが大切です。
理事会の開催頻度を抑えながら運営の負担を減らす方法

理事会の負担を減らしたい場合は、単純に開催回数を減らすだけでなく、1回の会議を効率化することも考えましょう。
まず、総会や予算、修繕などの予定をもとに年間スケジュールを作成しておけば、毎回の日程調整や議題整理の負担を減らせます。
議題や資料を事前に共有することも有効です。
理事があらかじめ内容を確認できれば、当日の説明時間を短縮し、重要な事項の検討に時間を使いやすくなります。
マンションの状況によっては、オンラインでの参加を取り入れることも選択肢です。
実施する際は管理規約などを確認し、適切に理事会を運営できる方法を検討しましょう。
また、管理会社へ委託している場合は、資料の準備や情報整理など、どこまで支援を受けられるのか確認しておくと役員の負担軽減につながります。
よくある質問(FAQ)

マンション理事会は毎月開催しないといけませんか?
マンションごとの管理規約を確認したうえで、管理状況や議題に応じた頻度を検討します。
月1回に固定するのではなく、必要な意思決定が滞らないことが重要です。
マンション理事会と総会の開催頻度は同じですか?
理事会は管理組合の業務について継続的に検討する場で、総会は区分所有者が重要事項を決議する場です。
それぞれの開催方法については、法令や管理規約を確認しましょう。
理事会を2か月に1回に減らしても問題ありませんか?
2か月に1回でも必要な議題を滞りなく検討できるケースがある一方、修繕工事など重要な案件がある時期は開催回数を増やす必要が生じることもあります。
管理規約や年間予定を確認して判断しましょう。
理事会はオンラインでも開催できますか?
ただし、実施する場合は管理規約などを確認しましょう。
また、出席者の確認や意思決定を適切に行える環境を整えることも重要です。
マンション理事会は状況に合わせた開催頻度を決めよう

マンション理事会の開催頻度に、一律の正解があるわけではありません。
月1回や2か月に1回など、それぞれ役員の負担や課題への対応のしやすさが異なります。
マンションの規模や築年数、修繕予定、現在抱えている課題などを踏まえ、必要な議題を適切なタイミングで検討できる頻度を設定しましょう。
開催回数を減らしたい場合は、年間スケジュールや資料の事前共有なども取り入れ、管理の質を保ちながら役員の負担を抑えられる運営方法を検討することが大切です。


