この記事の要点
- 巡回管理とは、管理人がマンションに常駐せず、決められた曜日や時間に訪問して管理業務を行う方法です
- 巡回管理では共用部分の清掃や建物・設備の確認などを行いますが、具体的な業務範囲は契約内容によって異なります
- 常駐・日勤管理より管理コストを抑えやすい一方、不在時間が長いため物件に必要な管理体制を考えて選ぶことが大切です
マンション経営では、建物や共用部分を適切に維持するために管理体制を整える必要があります。
しかし、「管理人を常駐させる必要があるのか」「巡回管理ではどこまで対応してもらえるのか」と悩むオーナーもいるでしょう。
巡回管理は、管理人がマンションに常駐せず、定期的に物件を訪問する管理形態のため、管理人が不在となる時間が長いという特徴もあります。
この記事では、マンションの巡回管理の仕組みや仕事内容、ほかの管理形態との違い、メリット・デメリットについて解説します。所有するマンションの管理方法を検討している方は参考にしてください。
マンションの巡回管理とは?

巡回管理とは、管理人がマンションに常駐せず、決められた曜日や時間に物件を訪問して管理する方法です。
一般的には、一人の管理人が複数のマンションを担当して巡回します。
巡回の頻度や滞在時間は一律に決められているわけではありません。
マンションの規模や管理会社との契約内容などによって異なります。
そのため、巡回管理を依頼するときは「巡回管理」という名称だけで判断せず、どのくらいの頻度で訪問し、どこまで管理してもらえるのかを確認することが重要です。
マンションの巡回管理で行う仕事内容

巡回管理では、マンションを定期的に訪問し、共用部分や設備などに問題がないか確認します。
主な業務として、次のようなものが挙げられます。
- エントランスや廊下、階段など共用部分の確認
- 共用部分の清掃
- 照明の球切れや設備の異常確認
- ゴミ置き場の状態確認
- 掲示板や掲示物の確認
- 管理会社への報告・連絡
実際の物件巡回では、エントランスの扉やインターホン、宅配ロッカー、ポストをはじめ、廊下、階段、照明、エレベーターなど幅広い箇所が確認対象となる例があります。
ただし、巡回管理を選べば上記の業務をすべて行ってもらえるとは限りません。
清掃をどこまで行うのか、設備をどの程度確認するのかなど、具体的な業務内容は管理会社や契約によって異なります。
巡回管理を検討する際は、訪問回数だけではなく、1回の巡回で何を確認・対応してもらえるのかまで確認しましょう。
巡回管理とほかのマンション管理形態の違い

マンション管理には巡回管理だけでなく、常駐管理や日勤管理、無人管理などがあります。
それぞれの主な違いは以下のとおりです。
| 管理形態 | 管理人の勤務方法 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 巡回管理 | 定期的に物件を訪問 | 管理人が不在となる時間が長い |
| 日勤管理 | 決められた曜日・時間に勤務 | 勤務時間中は管理人が物件にいる |
| 常駐管理 | 住み込みなどで勤務 | 管理人が物件にいる時間が長い |
| 無人管理 | 管理人を配置しない | 管理会社や設備などを通じて管理する |
大きな違いは、管理人がマンションにいる時間です。
巡回管理は、管理人が必要なタイミングで物件を訪問するため、日勤・常駐管理と比べて人員配置を抑えやすくなります。
一方、管理人がいない時間に設備の異常や入居者トラブルなどが発生した場合、その場ですぐ管理人に対応してもらうことはできません。
どの管理形態が適しているかは、マンションの戸数や設備、必要な管理業務などによって変わります。
管理人がいる時間の長さだけでなく、管理会社のサポート体制も含めて比較することが大切です。
マンションを巡回管理にするメリット・デメリット

巡回管理には、管理コストを抑えながら定期的に建物を確認してもらえるメリットがあります。
一方で、管理人が不在となる時間が長い点には注意が必要です。
メリット・デメリットの両方を確認したうえで、自分のマンションに適しているか検討しましょう。
巡回管理のメリット
巡回管理の主なメリットは、以下のとおりです。
- 常駐・日勤管理より管理コストを抑えやすい
- 定期的に共用部分や建物の状態を確認してもらえる
- 管理人を常時配置する必要がない
- 小規模マンションでも導入を検討しやすい
特に、管理人を長時間配置する必要性が低いマンションでは、巡回管理によって管理コストと管理体制のバランスを取りやすくなります。
また、無人管理とは異なり、定期的に人の目で共用部分などを確認してもらえる点もメリットです。
清掃状態や設備の異常などを巡回時に確認できれば、必要に応じて管理会社へ報告し、対応につなげられます。
巡回管理のデメリット
巡回管理の主なデメリットは、以下のとおりです。
- 管理人が不在になる時間が長い
- トラブル発生時にその場で対応できない場合がある
- 巡回の頻度によっては異常の発見まで時間がかかる
- 契約内容によって対応できる業務に差がある
巡回管理では、管理人が訪問していない時間のほうが長くなります。
そのため、常駐・日勤管理と同じ対応スピードを期待することはできません。
ただし、管理人が不在だからといって、必ずしもトラブルへの対応が遅くなるとは限りません。
管理会社によっては、管理人とは別に緊急時の連絡窓口や対応体制を設けている場合があります。
巡回管理を選ぶ際は、巡回頻度・業務範囲・緊急時の対応体制をセットで確認することが重要です。
よくある質問(FAQ)

マンションの巡回管理は週に何回来ますか?
曜日や時間を決めて定期的に訪問する管理形態ですが、具体的な頻度はマンションの規模や管理会社との契約によって異なります。
そのため、「巡回管理」と記載されているだけでは、実際の訪問回数までは判断できません。
委託する際は、週・月あたりの訪問回数だけでなく、1回あたりの滞在時間や業務内容も確認しましょう。
巡回管理と日勤管理の違いは何ですか?
巡回管理は管理人が複数の物件などを定期的に訪問するのに対し、日勤管理は決められた曜日・時間に管理人がマンションで勤務する方法です。
競合上位でも両者は異なる管理形態として分類されています。
管理人がいる時間を確保したい場合は日勤管理、管理コストを抑えながら定期的な管理を行いたい場合は巡回管理が選択肢になります。
ただし、必要な管理体制はマンションによって異なるため、費用だけで判断しないことが大切です。
巡回管理でもトラブル発生時に対応してもらえますか?
不在時の対応方法は管理会社や契約内容によって異なります。
緊急連絡窓口などを用意している管理会社もあるため、契約前に夜間・休日を含めた緊急時の連絡先や対応範囲を確認しておきましょう。
マンションに合った管理形態を選ぶことが円滑なマンション管理のポイント

巡回管理とは、管理人がマンションに常駐せず、決められた曜日や時間に訪問して共用部分の清掃や建物・設備の確認などを行う管理形態です。
常駐・日勤管理と比べて管理人の配置時間が短いため、管理コストを抑えやすい点がメリットです。
一方で、管理人が不在になる時間が長く、トラブルや異常をすぐに確認できない場合があります。
マンションの管理方法を選ぶ際は、コストだけでなく、物件の規模や設備、必要な管理業務なども考慮することが大切です。
巡回管理を委託する場合は、巡回頻度や業務範囲、緊急時の対応体制まで確認し、所有するマンションに合った管理方法を選びましょう。


