リクルートが2026年9月に発表したランキングで、東京23区内「家賃が手頃×住み続けたい街」(ファミリータイプ・家賃16万円以下)の1位に御嶽山が選ばれた。入居者が求める価値が「駅近・築浅」から「地域コミュニティ・生活利便性」へシフトしている可能性がある。
住民が選ぶ、家賃が手ごろで「住み続けたい街」東京23区1位は御嶽山!銭湯や駄菓子屋、消防団が日常に溶け込む「ご近助」の温もり|「SUUMO住み続けたい街ランキング2026 首都圏版」
出典: SUUMOジャーナル
このランキングが示すのは、家賃16万円以下という価格帯でファミリー層が重視する要素の変化です。従来は駅徒歩分数や築年数が最優先でしたが、銭湯・商店街・消防団といった地域資源が評価される傾向は、入居者の選択基準が多様化していることを意味します。
賃貸経営への影響は3点あります。第一に、募集家賃の設定根拠の見直しです。家賃16万円以下という条件付きランキングである以上、この価格帯で「住み続けたい」と思わせる要素が何かを分析する必要があります。第二に、リフォーム・設備投資の優先順位です。高額な設備より、近隣の商店街・公共施設・地域活動との距離や関係性を募集資料で訴求する方が効果的な可能性があります。第三に、長期入居促進策です。「住み続けたい」という評価は、更新率向上・空室リスク低減に直結します。
ただし御嶽山は東急池上線沿線という立地特性があり、全エリアに当てはまるわけではありません。自社物件の商圏で入居者が何を重視しているか、内見時アンケートや退去理由の分析で確認すべきです。家賃相場が16万円を超える物件では、別の評価軸が働いている可能性もあります。
確認すべきこと
- 自社物件の最寄り駅・商圏で「住み続けたい理由」を入居者アンケートで収集(募集資料への反映)
- 家賃16万円前後の物件について、地域資源(商店街・公園・公共施設)を募集図面に明記しているか点検
- 更新率の高い物件と低い物件で、周辺環境・地域活動の有無に差があるか比較分析
- 新規設備投資の前に、近隣の生活利便施設との位置関係を再評価(ROI比較)
詳細はSUUMOジャーナルの発表をご確認ください。
