この記事の要点
- リノシーは詐欺ではなく、不動産投資への「期待値とのズレ」で騙されたと感じる人が多い
- 「儲かる」「節税できる」だけで判断すると後悔しやすい
- 空室リスク・維持費を理解し、長期目線で活用することが成功のカギ
リノシーは、不動産投資初心者でも始めやすいサービスとして知られています。一方で、「騙された」「儲からない」「やめとけ」「赤字になった」といった口コミを見かけて不安になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、リノシーは金融庁・国土交通省の許認可を受けて運営される正規の不動産投資サービスであり、いわゆる「詐欺」ではありません。それでも「騙された」という声が出るのは、不動産投資そのものの仕組みや収支構造を正しく理解しないまま契約してしまうケースが少なくないからです。
この記事では、リノシーで「騙された・後悔した」と言われる理由を具体的な数字とともに分解し、メリット・デメリット、向いている人の特徴、後悔しないための活用ポイントまで、不動産投資の専門的な観点からわかりやすく解説します。
リノシーとは?サービスの基本を解説

リノシー(RENOSY)は、東証グロース市場に上場する株式会社GA technologiesが提供する不動産投資サービスです。主に都心部の中古ワンルームマンション投資を中心に取り扱っており、物件提案から契約、入居者管理までをオンラインで一気通貫で進められる点が大きな特徴です。
AIを活用した物件選定や、スマホアプリによる収支管理など、不動産投資が初めての会社員でも取り組みやすい仕組みを整えています。少額の自己資金からスタートできることもあり、30〜40代の会社員を中心に利用者を伸ばしているサービスです。
リノシーの基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社GA technologies(東証グロース上場) |
| 主な投資対象 | 都心の中古ワンルームマンション |
| 初期費用の目安 | 10万円程度〜(諸費用を抑えたプランあり) |
| 物件価格帯 | 2,000万〜3,000万円台が中心 |
| ローン | 提携金融機関のフルローン・オーバーローン活用が一般的 |
| 管理形態 | サブリース(家賃保証)・集金代行から選択 |
| 特徴 | AI物件選定・オンライン契約・アプリ管理 |
このように「少額から始めやすい」「会社員でも取り組みやすい」点が評価される一方で、不動産投資そのものの特性を理解しないまま始めると、期待とのギャップが生まれやすいのも事実です。
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リノシーで「騙された・後悔した」と言われる7つの理由

「騙された」という口コミの多くは、リノシー固有の問題というより、ワンルームマンション投資という商品そのものの特性への理解不足から生まれています。具体的にどんなギャップが起きやすいのかを7つに整理しました。
①毎月プラス収支になると思っていた
もっとも多い誤解が「毎月の家賃収入でローンを返済しながらお金が増える」という期待です。実際には、フルローンで都心ワンルームを購入した場合、毎月数千円〜1万円程度の持ち出し(手出し)が発生するケースが一般的です。
月間収支シミュレーション例(物件価格2,500万円・フルローン・金利1.9%・35年)
| 項目 | 金額(月額) |
|---|---|
| 家賃収入 | +85,000円 |
| ローン返済 | -81,000円 |
| 管理費・修繕積立金 | -12,000円 |
| 賃貸管理代行手数料 | -3,000円 |
| 月間キャッシュフロー | -11,000円程度 |
※金利・家賃・物件によって変動します。あくまで一例です。
つまりワンルーム投資は「毎月儲かる」のではなく、ローン完済後に残る資産(無借金の不動産)や売却益、生命保険代わりの団信を狙う長期投資です。この前提を理解していないと「赤字=騙された」と感じてしまいます。
②思うような節税効果が得られなかった
「不動産投資で節税できる」というセールストークも誤解を生みやすいポイントです。節税効果の正体は、減価償却費や経費を計上して帳簿上の赤字を作り、給与所得と損益通算する仕組みによるものです。
- 節税効果が大きいのは購入初年度(登記費用などの初期経費が多い年)- 減価償却費は年々減るため、節税効果は徐々に縮小する- 年収が高い人(おおむね900万円以上)ほど効果が出やすい- 年収500万円前後だと節税メリットは限定的
「毎年大きく節税できる」と思い込むと、数年後に「思ったより税金が戻らない」と感じ、後悔につながります。
③空室や家賃下落リスクがある
入居者が退去すると、その期間は家賃収入がゼロになりローン返済だけが残ります。また、築年数の経過とともに家賃は緩やかに下落していくのが通常です。新築・築浅で買った物件も、10年で家賃が10〜20%下落することは珍しくありません。
サブリース(家賃保証)を選べば空室リスクは軽減できますが、その分保証賃料は相場より10〜20%低くなり、数年ごとに保証額が見直される点に注意が必要です。
④修繕費や管理費など維持コストがかかる
不動産は保有しているだけでコストが発生します。家賃収入の額面だけを見て判断すると、実際の手取りとのギャップに驚くことになります。
ワンルーム保有でかかる主な維持コスト
| 費用項目 | 目安 |
|---|---|
| 管理費・修繕積立金 | 月8,000〜15,000円 |
| 賃貸管理代行手数料 | 家賃の3〜5% |
| 固定資産税・都市計画税 | 年5万〜10万円 |
| 原状回復・設備交換 | 退去ごとに数万〜数十万円 |
| 火災保険・地震保険 | 年数千〜1万円程度 |
⑤営業電話がしつこいと感じる人がいる
資料請求や面談後に営業担当からの連絡が続き、「しつこい」と感じる口コミも見られます。これはリノシーに限らず不動産投資業界全般に共通する傾向です。連絡頻度や希望する時間帯を最初に伝えておくことで、ストレスを大きく減らせます。検討する気がない場合は、はっきり断る意思表示も大切です。
⑥短期間で儲かると期待してしまう
株やFXのような短期的な値上がり益をイメージして始めると、必ずギャップが生まれます。ワンルーム投資は10年・20年単位でローンを返済しながら資産を形成する長期投資であり、数年で大きく儲かる商品ではありません。出口(売却)のタイミング次第ではトータルでプラスになりますが、それも長期保有が前提です。
⑦相場より割高な価格に感じることがある
仲介・管理・サポート体制が充実している分、物件価格に各種コストが含まれているケースがあります。後から「相場より高かったのでは」と感じ、売却時に思った価格で売れず「騙された」と感じる人もいます。同エリア・同条件の物件価格を自分でも調べ、相場観を持って判断することが重要です。
リノシーのメリット・良い評判

ネガティブな口コミがある一方で、初心者にとって始めやすい仕組みが整っている点は評価できます。代表的なメリットを4つ紹介します。
オンラインで手続きが完結する
物件提案から契約、重要事項説明までオンラインで進められるため、店舗に足を運ぶ手間がかかりません。仕事が忙しい会社員でもスキマ時間で進められる点は大きな利点です。
少額から不動産投資を始めやすい
提携金融機関のローンを活用することで、自己資金10万円程度から始められるプランがあります。まとまった頭金がなくてもスタートできる点が、初心者に支持される理由の一つです。
都心部中心で空室リスクを抑えやすい
取り扱い物件は、賃貸需要が安定している東京23区などの都心部が中心です。地方物件と比べて入居者が見つかりやすく、長期的な空室リスクを抑えやすい傾向があります。
アプリで収支管理しやすい
専用アプリで家賃の入金状況や収支、確定申告に必要な書類などを一元管理できます。複数物件を保有しても管理が煩雑になりにくく、運用の手間を軽減できます。
リノシーのデメリット・注意点を比較表で整理

メリットとデメリットを一覧で整理すると、リノシーが「どんな投資なのか」がより明確になります。
| 観点 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 始めやすさ | 少額・オンラインで開始可能 | 気軽に始めて理解不足のまま契約しがち |
| 収益性 | 長期で資産形成・団信効果 | 毎月は手出しになることがある |
| 立地 | 都心中心で空室リスク低め | 物件価格が割高に感じる場合あり |
| 管理 | アプリ・サブリースで手間少 | サブリースは保証賃料が相場より低い |
| 節税 | 初年度は効果が出やすい | 年数経過で効果が縮小する |
| 出口 | 都心は流動性が比較的高い | 売却価格次第でトータル損益が変動 |
リノシーが向いている人・向いていない人

リノシーが向いている人
- 10年・20年単位で長期的に資産形成したい人- 毎月の手出しを許容したうえで、将来の家賃収入・売却益を狙える人- 本業が忙しく、管理の手間を極力かけたくない会社員- 年収700万〜900万円以上で節税効果も活かしたい人- 生命保険代わり(団信)としての側面も評価できる人
リノシーが向いていない人
- 短期間で大きく儲けたい人- 毎月の持ち出し(赤字)を一切許容できない人- 高利回りを最優先し、地方の高利回り物件を狙いたい人- 仕組みやリスクを理解する前に契約してしまいがちな人- 手元資金に余裕がなく、突発的な修繕費に対応できない人
リノシーで後悔しないための5つの活用ポイント

①収支シミュレーションを自分でも確認する
営業担当の提案資料を鵜呑みにせず、空室率10%・家賃下落・金利上昇といった厳しめの条件でも自分でシミュレーションしましょう。月々のキャッシュフローと、保有期間トータルの収支の両方を確認することが重要です。
②節税だけを目的にしない
節税効果は年々縮小していくため、節税をメインの目的にすると数年後に後悔します。あくまで長期の資産形成が主目的、節税は副次的なメリットと位置づけましょう。


