賃貸のエアコンが古いと入居率は下がる?オーナーが行うべき設備更新

賃貸のエアコンが古いと入居率は下がる?オーナーが行うべき設備更新

賃貸物件を探す入居希望者にとって、エアコンは「あって当たり前」の設備になっています。

特に近年は猛暑が続いており、エアコンの性能や状態を重視して物件を選ぶ人も少なくありません。

しかし、オーナーの中には「まだ動くから交換は必要ない」「故障してから考えればいい」と判断している方もいるでしょう。

確かにエアコンは高額な設備であり、交換には一定の費用がかかります。

一方で、古いエアコンを使い続けることは、入居率の低下や空室期間の長期化、修繕費の増加につながる可能性があります。

設備更新は単なる支出ではなく、物件の競争力を維持するための投資という考え方も重要です。

本記事では、古いエアコンが賃貸経営へ与える影響や、交換を検討すべきタイミング、オーナーが行うべき設備更新について解説します。

この記事の要点

  1. 古いエアコンは入居希望者にマイナスな印象を与え、入居率の低下や空室期間の長期化につながる可能性がある。
  2. エアコンは故障してから交換するのではなく、設置から10〜15年を目安に計画的な更新を進めることが重要。
  3. 設備更新は単なる修繕費ではなく、物件の競争力や資産価値を維持し、安定した賃貸経営につながる投資と考えるべき。

古いエアコンは入居希望者にマイナスな印象を与えやすい

内見時、入居希望者は部屋の広さや間取りだけでなく、設備の新しさもしっかり確認しています。

その中でもエアコンは毎日使用する設備だからこそ、第一印象に大きく影響します。

例えば、本体が黄ばんでいる、運転音が大きい、型式が10年以上前の製品であるなどの場合、「すぐ故障しそう」「電気代が高そう」といった不安を与えることがあります。

実際には正常に動作していても、見た目の古さだけで設備全体の管理状態まで悪い印象を持たれてしまうケースは珍しくありません。

現在は多くの賃貸物件がエアコン付きで募集されているため、設備面で競合物件との差別化を図ることが重要です。

同じ家賃帯の物件であれば、より新しい設備が整った物件を選ぶ入居希望者が多くなる傾向があります。

特に単身者向け物件では、初期費用を抑えたいという理由からエアコン付き物件が選ばれやすく、設備の状態が契約率に影響することもあります。

エアコンが古いことで起こる賃貸経営上のリスク

古いエアコンを使い続けるリスクは、入居率だけではありません。

最も多いのが、入居中の故障によるトラブルです。

真夏や真冬に突然故障すると、入居者は生活に大きな支障を受けます。

修理まで数日かかればクレームにつながる可能性も高く、オーナーや管理会社の対応が求められます。

また、製造から10年以上経過したエアコンは、メーカーの部品保有期間が終了している場合があります。

その結果、修理ができず交換対応になるケースも少なくありません。

さらに、古いエアコンは消費電力が大きく、省エネ性能も現在の機種より劣ります。

電気代を気にする入居者にとっては、設備選びのマイナスポイントになる可能性があります。

設備の故障は入居者満足度を下げるだけでなく、退去理由につながることもあります。

結果として空室リスクが高まり、家賃収入にも影響を及ぼす恐れがあります。

エアコン交換を検討すべきタイミングとは

エアコンは故障してから交換するよりも、計画的に更新した方が結果的にコストを抑えられる場合があります。

一般的には設置から10〜15年程度が交換を検討する目安とされています。

次のような症状がある場合は、交換を前向きに検討するとよいでしょう。

  • 設置から10年以上経過している
  • 冷暖房の効きが悪い
  • 異音や異臭がする
  • 水漏れが発生している
  • 修理部品の供給が終了している
  • 電気代が以前より高くなっている

また、退去後の原状回復工事と合わせて交換することで、工事の手間を減らせる場合があります。

繁忙期直前に交換を済ませておけば、設備をアピールポイントとして募集できるため、入居率向上にも期待できます。

設備更新はコストではなく空室対策への投資

エアコン交換には数万円から十数万円程度の費用がかかるため、負担を大きく感じるオーナーも少なくありません。

しかし、空室が1か月続くだけでも家賃収入は大きく減少します。

例えば家賃7万円の物件であれば、1か月空室になるだけで7万円の収入が失われます。

一方、新しいエアコンへの更新によって内見時の印象が改善され、早期成約につながれば、交換費用を十分回収できる可能性があります。

最新機種は省エネ性能も高く、静音性や快適性も向上しています。

入居者満足度が高まれば長期入居につながり、退去率の低下も期待できます。

また、複数戸を所有している場合は、一度にすべて交換するのではなく、築年数や使用年数を踏まえて計画的に更新していくことで、支出を平準化しやすくなります。

設備更新を長期的な修繕計画の一部として考えることで、突発的な出費を減らし、安定した賃貸経営につなげることができます。

エアコン更新は選ばれる賃貸物件づくりへの第一歩

エアコンは現在の賃貸市場において欠かせない設備の一つであり、その状態は入居希望者の物件選びにも大きく影響します。

古いエアコンを使い続けることで、内見時の印象が悪くなったり、入居中の故障によるクレームや修繕費の増加につながったりする可能性があります。

一方で、計画的に設備更新を行えば、物件の競争力を維持し、空室対策や入居者満足度の向上につなげることができます。

エアコンは「まだ使えるか」だけで判断するのではなく、「これからも選ばれる物件であり続けるために必要な設備か」という視点で考えることが大切です。

長期的な賃貸経営を見据え、修繕計画の中にエアコン更新を組み込み、物件価値を維持するための設備投資を進めていきましょう。

著者

クラウド管理編集部

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